3泊4日のの行程で東京から知床へ目的は羅臼岳。
あいにく天気は4日とも雪と曇りマーク。おまけにこの日は午後から吹雪きと言うことで撤退覚悟で未明の出発です
既に道路の除雪は始まっているのでスキーは担いで歩きました
峠からシール登高ですが、あまりのアイスバーンですぐにまた板を担ぎ今度はアイゼン登高
ガスの中、目印を付けながらコンパスをさしながらの登高でしたが結構時間的には余裕がありました
しかし余裕がないのは中嶋の精神力です・・・
アイスバーンの急登は恐すぎる・・・・登高でなくて登攀だと途中で気付かされました(笑)
結局スキールートの最終地点までまでは登りましたが羅臼岳頂上まではあと200m以下と言うところで諦めました
(午後から下り坂になるのでさらに悪いコンディションが予想された)

しかし!!!
下山(あまり滑降とは言いにくい)開始して難所を通り抜けてからガスもあがり青空まで出て来ちゃいました
天気予報が「午後から吹雪き」と無ければ行ったと思うけど、
あのコンディションでさらに状況が悪化すれば危険ですからね・・・
残念だけどルートの最終地点まで行ったんだからイイや・・・とはピークハンターでない私の考えで
ツヴェート氏はとても悔しそうでした(苦笑)
彼はリベンジのつもり満々ですが、日を置かないで9kmの道路歩きは結構辛いなぁ・・・
大体羅臼岳がこんなにハードな山だと思っていなかった私が悪いんですけどね
とりあえずアルミのテレマークアイゼンでは厳しい今回の冬山登攀の羅臼岳でした

でも羅臼岳は雄大な山で素晴らしい!
滑りながら右にウトロ側のオホーツク海、左に羅臼側のオホーツク海、そのすぐ横に国後も見えます
この雄大な人を寄せ付けない半島を、有史以前からの歴史を、
または北方やアイヌ、大和民族の交差点をまたいで滑る壮大な気持ちになってきます
・・・・目下はアイスバーンの隙間に次のターン場所を必死で捜してるんですけどね(笑)

しかし何で山って下山したら晴れるのかなぁ・・・・