写真+キャプション:西沢さん
19日
土合-笠ヶ岳
(出発は10時30分頃で避難小屋到着は17時20分頃)
雪洞は下記の理由で掘らなかったようです

「2日目のアプローチを考えると、
 なるべく朝日岳に近づいておきたいため笠ヶ岳までは頑張って登った。
 このことから掘るための時間が足りなくなったのが主たる理由でしょう。
 多分ツヴェートさんは確信犯的に避難小屋を利用することを考えていたと思います。
 2日目にメンバーに「やっぱり雪洞掘りますか?」と聞かれましたが、
 皆、荷物を広げていたし大きさもピッタリでしたから断りましたけど・・」

20日
 笠ヶ岳~ウツボギ沢~朝日岳~笠ヶ岳周遊(回)コース
 避難小屋泊

21日
 笠ヶ岳-宝川まで滑降 温泉で一息
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この三連休は良い天気に恵まれてのツアーになるはず!!
なんせ今シーズンは週末になると天気が悪化してましたから・・・・・
で、新幹線で上毛高原駅に着くや否や猛吹雪!!

ツヴェートさんは、
「この予報で山で死人が出たら訴えられるよ」と言っていたところ、危うく、その現場に遭遇することになりかけました。

笠ヶ岳稜線に2日目(20日)の午後、いくら快晴?
無風状態であったにしても風除けテラスも作らずテントを張っている人がいるとは・・・・
と思っていたら深夜23時54分、避難小屋のドアを必死に開けて入ってきたのは・・・・

何とか山靴は履いたものの本人は必死で、
潰れたテントから這い出した途端に、テントは空に舞っていったようです。
手袋は片方だけ、ピッケルさえも飛んでいく風の恐ろしさが判っていなかったようです。

朝早くツヴェートさんが飛んだテントを見つけに行きましたが
見つからずアイゼンは100mも下の笹薮まで転がっていたそうです。

男性ソロ登山者、あの強風下で体ごとウツボギ沢に飛ばされていたら・・・

事実、テントは見つからず荷物もザック本体にウェア、シュラフカバーなどが見つかっただけ。

ツヴェートさんがいたから、それでもシュラフや手袋、
燃料、ガスバーナ、皆の食料と帰りの交通費1万円などを借りて、無事に下山できたようです
                                                      (N氏レポート)
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付け加えますが、ツヴェートさんは最終日の烈風の中、風で飛ばされた荷物を探しに沢を下り、

さらにロープをフィックスして全員のスキー板とストックを小屋から少し下った風の弱まる地点まで運び、
そしてアンザイレンしてスタカットで安全地帯まで下降したんです。
鮮やかでした。さーすが~。

Y氏がようやく林道に出て言った一言。「生還したんですね。」が印象的でした。
                                          (K氏追記レポート)

※今回は山行前日にツヴェートは下見のためにも登っています。
  参加者に誉めて貰って、ガンバッた甲斐がありましたね~(中嶋)