今回は往復ロープウェイ利用、標高差が少ない楽チンコースで雪山講習のはずでした。
しかし駐車場に着くなり強風によるロープウェイの運休が告げられ、お~マイがぁーっっ!(Oh my god!)

結果1日目は、夏山のコースタイムで2時間40分の距離を休憩含めて5時間弱かけ、
草津国際スキー場天狗山ゲレンデから宿泊地の芳ケ平ヒュッテへとスノーシューとワカンで歩きました。
やわらかく歩きづらい雪と比較的硬くしまった雪がわずか数十センチの差で横にあり、
ストックで雪の状態を確かめながら歩くと楽に登れることがあると習いました。
スノーシューやワカンでの歩き方に慣れた気がした1日目でした。

2日目は本白根山を目指し地形図とコンパスでオリエンテーリング。
出発前、ツベート先生から1mの重大性を教えられました。
『例えば500m先の小屋へ向かうとき、20mの距離で横に1mずれて歩いてしまったら、
そのまま500m進むと小屋から横に25mも離れてしまう。
その時もし視界20mの悪天ならわずか25m横にある小屋が見つけられない。』1m、歩幅にしてわずか2・3歩分の距離でです。
一人が先に進み、後ろの一人が先に進んだ人のコースを確認する。
たまに落とし穴のように腰まで雪に埋まり脱出にもがきながらも進みました。
コンパスの使い方と重要性、進むコースを確認するオリエンテーリングの方法を教わった2日目でした。

西に大きく傾いた太陽が作る僕らの長い影とクラストした雪面を駆け抜けていく粉雪。
玄関までの道をラッセルで出迎えてくれた芳ケ平ヒュッテの犬たちとうまい食事と快適空間で過ごさせていただいたヒュッテのご夫婦。
冷たい青白い空間が暖かなオレンジ色に染まっていく朝。
槍ヶ岳もはっきり見通せる好天と、そしてなによりいつも安心してついていけるツベート先生にいつもの仲間たち。
また山が好きになった今回の講習でした。
あっ、そうそう。ヨーグルトに醤油、案外イケますよ!お試しを!! (^^;

レポート:講習生W