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さて私達のオートルートはと言うとこんな感じでした 3月31日~13日(日本着) -2日目= 高度順応&足慣らしでミディからバレブランシュ -1日目=レスト&準備(2名男性はツベートガイドとグランモンテからアルジェンチエーヌ迄滑走 1日目=アルジェンチエーヌからロープーウェイを使いグランモンテより滑降しシャルドネのコル& サレイナの窓を抜けてトリエント小屋へ 天気はこの日も快晴、多くの人が同じルートを移動中 シャルドネのコルは出だし2つ3つのキックターンが厳しく問題になるスキーヤーも多い これを越えてからも長い登りが続きその先のコルからは50度以上の斜面を下ることになる アンザイレンでスキーと共に下るパーティや板を担いでロワーダウンなど 狭いコルで多くの人がたまってしまう。 登ったり降りたり、スキーアイゼンやブーツアイゼン、ピッケルやロープなど作業が多い日 私達の歩はかなり遅かったが天気が安定してるからよかった。 2日目 素敵なトリエン小屋からシャンペへ主にスキー滑降 上部は快適だったが噂通り午前中のこのルートの滑降は大変・・ (でも午後は雪崩の危険もある) テレマーカーのアメリカ人と話したが「たいへ~ん」と嘆いていた しかし軽さ重視の中嶋の古い板も(細くて短い)斜面の凸凹を拾うので大変でした・・ 荷物重いしね~ 今夜は街プルサンピエールに宿泊、高度1600mくらいなので少し安眠出来てウレシイ この街はイタリア戦でナポレオンが停泊した街で、その時に受けた物資や宿泊代を ツケにしたらしい、何百年か後に村がその金額ををフランスに請求(笑) フランスは記念品を贈呈したがまだ支払っていないらしいとか 3日目 グランコンベンの袖の谷、標高差1400mをドンドン登って 60人くらいしか泊まれないバルソレ小屋に宿泊 明日がクラッシックオートルートの核心日なので 宿泊していた別のパーティが 国際ガイドのワッペンをつけているツベートさんにイロイロ質問してくる 私達と行動を大体同じにしていたのはガイドレスが多く オーストリアチーム6人はあとで知ったけど全員ガイドだった 4日目 天気予報はよくなかったが起きたら晴れていたので出発 オーストリアパーティ以外は私達の動向を見てついてくる感じ・・ コンディションが非常によく、一番懸念して居た箇所も難なく通過 そして広大な雪原をスキーを滑らせて最後はシャリオン小屋へ少し登る とても暑い1日でした 5日目 小屋の人が言うとおり朝早くはガス 前日の登りのシュプールを忠実に下りオテマ氷河へ 日本では思い思いに人が登りのシュプールをつける傾向があるが 広大なヨーロッパでは 「ガスが出たときの為」に 同じ登りのシュプールを使うのが常識とは聞いていたが、 本当にそうしないと危ないんだなぁ~と実感 長々と緩く続くオテマ氷河をのんびり登る ビニエット小屋ではクリスと再会! 彼は私達と合流するために別の谷から一人で登ってきた 6日目 本来ならツエルマットに下る日だったが、天気はガスと強風 多くのパーティが停滞する中、私達はとりあえず途中迄行く事にした 1つめのコル(エベックのコル)を抜けた所で他のパーティはアローラ(街)へ下山 クリスは時間が無いのでアローラに降ると言うが私達は折角なので 此処からアローラに少し降ってからベルトール小屋に800m登り返すことにした この小屋、小屋に入るのにロープで確保が必要な位の長く急な階段・・ ヨーロッパ人ってよくこんな所に小屋作るよなぁ~と関心 しかも大体の小屋のトイレは外なので冬は辛いし怖い・・ 7日目 起きたら晴れていてマッターホルンも見える 「良いんじゃない?」と思い出発するがバリペリーヌのコル (正確にはその少し北のコル)を通過したあたりから曇って景色が見えなくなる 視界が悪いというほどではないがマッターホルン直下を滑っていても 山を見ることは出来なかった この日ビエネット小屋を出たパーティもいるが 彼らよりスタート地点がツエルマットに近いので 他のパーティを誰も見かけなかった。 このルートだと本来より北に行き、余分に登って正規ルートに戻ってきたことになるが 登りは多くなったし1日日程が延びたが、 1日の行程が短くなったので最終日が少し楽だった 今年は雪が豊富だったのでスキー場を滑り降りてツエルマットについた 雪の無い年はこれが大変かも・・ ++1日 風は強いが天気はよかったので男子2名は 本来予定していたアデルパスを見にゴルーグラッドへ行って 滑って帰って来た ++2日 折角だし宿も予約してあったので電車とバスを乗り継いでサスフェーへ スイスは割引きパスを持ってないと乗り物が高い!!! 男子2名とツベートガイドは結局10日連続で滑ってることになる! スゴイ~!!! 中嶋は今回滑りに興味を持てなかったので(だって細くて短いスキーだもん) 移動出ない限り滑りませんでした・・(苦笑) 次回はビエネット小屋からサスフェにしてテレマークで挑戦しようかなぁ~ パウダーではないけれどスケールの大きさや山々の壮大さは やはり日本にはないダイナミックを感じるヨーロッパのスキー 荷物も多く情報も限られコンディションも不明な中で 同じ志を持ち世界中から集まってきた真剣なスキーヤーとの ふれあい&かけひきも面白かったですし なんと言っても下準備やトレーニング等に参加者みんなが協力し時間を割き 長い行程&日程を高度障害や荷物の重さ、 装備の不備を乗り越えてみんなで完走した その“達成感”につきると思います K氏・S氏に感謝すると共に ツベートガイドに感謝 |