谷間の小さな村ロガルスカ ドリーナからそびえたっている、Ojstricaまでの縦走に行きました。
昼食をとった途中の小屋で、にわかにかき曇り雷と雨。ハイカーたちは皆下ってしまい、
これから登りを考えているのは私たちアジア人女性ふたりだけ・・・・。
4時間ほど天気の様子を見て、雨がやんだので雷が再びこないことを願って出発。
小屋番の兄さんが「上の小屋に着いたら電話するように」と言って送り出してくれました。
 天気の変化と岩場の道にドキドキしながらkamnisko小屋に到着。
日曜日の夕方なので、宿泊客は私たちふたりとポーランド人親子ふたり。
もう一人いたスロベニア人の男性は、毎夕登ってきておしゃべりして帰っていくそうだ。
 テレビのニュースで、先ほどの雷雨が、下の街では竜巻を起こし、木が折れて屋根が吹き飛んでいる映像を流している。無事に小屋についてひと安心。

翌日は、悪天候のため停滞。暖かいスープを頼んで暖炉の周りでトランプ、おしゃべり、葉書書き、読書。ポーランド人のおじさんは4カ国語をあやつる話好きな人であった。小屋番のおばちゃんとお兄さんもとても親切で、本当に居心地の良い小屋でした。
時折雨はやむものの、雲は晴れないが雨のやみ間に散歩に出る。小屋の周りにはエーデルワイス、
アルペンローザ、リンドウなどなど一面の花畑である。

3日目やっと雨雲が去り明るい日差しの中を出発。尾根道への取付きでふりかえると、
遥か下で小屋の人たちが手を振ってくれていた。ずっと見ていてくれたのかと思うとじ~んときてしまった。岩のガラガラした道を登りPlanjavaの山頂をへてOjstricaへ。フェラータといってワイヤーが渡してあるが、「ここも付けて~」と思うところには付いてないのである。でも、これだけワイヤーとくさび(?)が整備されていることに感謝。みな地元の山岳会がボランティアで整備しているとのこと。すごいな~、ありがとう~。

稜線から砂礫の道をおりていくと、日本ではコマクサのあるところに黄色いケシの花がたくさん咲いている。ハイマツ(厳密に言うと違うみたい)をすぎると樹林帯にはいり、花が変わって楽しい。
ふもとの小屋をへて谷に戻った後、夕日に映える山並みをながめて「あ~あの稜線を歩いたんだな~」と感慨ひとしおでした。
(し)