オンジアース様の手配によって三島ガイド率いる皆様がイタリア・ドロミテのフェラータとスロヴェニアの山に来てくださいました
同じ石灰岩の山であっても風景や背景そしてタイプが異なる二つの地域での登山を楽しんで頂けたと思います。
「フェラータ」とはヨーロッパで良くある登山の方式で、クライミングと登山の間というのでしょうか、
手を使っての登攀ですが、楔やワイヤーなどが整備されている登山道を登るモノです。

イタリアドロミテ地方は嘗てドイツ戦でのフロントラインにあたるため多くの山に人口的登山道や橋が架けられました
それが平和な世の中になって整備され、みんなが楽しめるスポーツ的なルートになったものです。
一方スロヴェニアにもフェラータがありますしこちらもゲリラ戦の舞台にはなっていますが、イタリアほど山は壊されず
今でもリフトやゴンドラは掛けられていないほとんど自然のままの登山道です。
そのためスロヴェニアの山の良い部分を歩きたい時には山を奥深く自分の足で入っていく必要がありますし
登山口も外国人には解りにくいし公共交通手段もあまりありません。
そのためスロヴェニアの山を知って頂くには縦走がお勧めですし
ヨーロッパアルプスで縦走しながらピークを踏める山は余りないと思います。しかも国の最高峰(2864m)を踏めますし!

アクセスがし易く、人口と自然のハーモニーが素敵なドロミテ山群。
手をつけない自然を残した数少ないヨーロッパのアルプスのスロヴェニア
二つの異なる山を堪能したツアーでした。