【トリグラウ北壁・ドイツルート

快晴に恵まれ心配なくこの日はクライミングを楽しめたようです。
トリグラウの北壁には2級~7級までメインルートで10以上、バリエーションなどを数えると
100以上のルートがあるという、ヨーロッパでも最大級のビックウォールです。
ドイツルートは4級マイナス程度ですが、700mの標高差のあるクライミングルートで
(小屋までの標高差だと1500m)ルートファイディングも難しく、
ワンミステイクが命取りになるルートでかつ、スピードを要求されるルートでもあります。
ワンツーマンでガイドがついていますが、3パーティが同ルートに入ったので、
少し時間が掛かりました。歩き始めから小屋までの所要時間は9時間半。
ビックデイですね~。初夏のせいもありますが、岩は結構剥がれるとこも多いので、
慎重に吟味して登らなくてはならず、フリークライミングのつもりではダメだなぁと、
その後他のルートに登った中嶋も思いました。

【オーストリア最高峰:グロスグロックナー】
こちらも天候に恵まれてラッキーな登頂となりました。(登頂時はガスでしたが・・)
「氷河歩き」と少し簡単に考えていたのですが、MIXクライミングに近いモノがあり、
そこそこ技術のいる山です。特に登頂日が日曜だったので、諸外国の人達に混じって
分け入って登っていく勇気が必要だと思い知らされました。

だって日本みたいに遠慮して待ったりしてたら、ドンドン下手でルール無視な人達に、
入り込まれるんだもん~。
言葉も常識も通じないいろんな国の人達がいるから、
自分の技術と山での常識を信じて強気で行かないと、危険を負わされてしまうのはこちらです。
そのためにも、人に後ろ指指されないように、しっかりしなきゃ~と思いました。
山頂までのリッチ登攀は笑えるほどの混雑で殺伐としていましたが、
今となっては面白い経験でした。
しかし2800mにある山小屋の食事は凄かった~。下界の三つ星ホテルよりスゴイ!
山の上でこんなもん出しちゃう小屋もどうかと思うが・・・おいしかったのも事実
スロヴェニアの山に対する姿勢と、オーストリアとではこうも違うモノかと思いました。

6月25日 (曇り 小雨)
        スロヴェニアから車でオーストリア・カルスに入る。
        STUDL小屋に宿泊 (標高差800m)
6月26日 (曇り・晴・霧)
        STUDL小屋-頂上往復 (標高差約1000mの往復)
6月27日 (曇り・小雨)
        STUDL小屋から下山-スロヴェニアへ戻る

★★スロヴェニアの山小屋はレストラン形式で、
   何時でも欲しいのもだけを欲しい量だけ買います。
   メニューはせいぜい3~4種類。
   どれも何時も暖かくて、カレーのような無駄が出ないような食べ物です
   オーストリアやイタリア、フランスは日本のように2食付きという風な小屋が多いようです。
   フランスは宿泊にも事前予約が必要な様で・・・山小屋なのに何で?と、今でも疑問です。
   おいしいモノは好きだけど、山での事だから私はスロヴェニアの山小屋のあり方が
   良いと思っています。(も少し安いとなお良いんだけどね・・・以外に高いんです)